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2009/12/19

ブラインドサッカー アジア大会 マレーシア×日本

ブラインドサッカーとは、視覚障害者のスポーツとして考案され、
古くからスペインや中南米で行われていたとのことだけど、
日本に入ってきたのは2001年だそうです。
B1(全盲)クラスでは、フィールドプレーヤーはアイマスクをして
全盲状態でサッカーをします。

基本的なルールはフットサルに準じているようです。
フィールドプレーヤーが4人。GKが1人の5人がピッチに立ちます。
GKは健常者、目が見えるプレーヤーですが、プレーできる範囲が
非常に狭く限定されています。ゴールの前、畳一畳ぶんくらい?
から出ることはできません。

長いので(続き)に続く…


そしてフットサルとは大きく違う点が3つ。
ひとつはサイドラインがフェンスで囲まれているということ。
プレーヤーの安全を守るためと、円滑にプレーを進めるためのもの
だそうです。実際の試合では、このフェンスを巧みに使った
プレーが多く見られました。
ゴールラインはフットサル同様にラインが引かれているだけで、
攻撃側のボールがラインを越えるとGKのスローで試合再開です。

次に違う点は、ゴールの後ろにコーラーと言われる、選手に指示を
出すコーチがいること。攻撃を行う選手にゴールの位置や距離を
知らせているようです。
フィールドプレーヤーは、後ろからGKの声、前からはコーラーの
声を頼りに、ゴールを狙い、自陣に戻りゴールを守ります。
またピッチサイドの監督からも大きな声で指示が出されます。

そして使うボールが違います。
中に鈴のような音を出すものが入っているのです。
実際に売店で売っているボールを振ってみたんですが、チリンと
いう高い音が出るわけではなく、ボールの中に小さい木のボールが
入っていて、振るとガラガラゴロゴロ、という音がする、というのが実感。
これでよくボールが追えるな、と。
今日は屋外のピッチだったこともあるかもしれないけれど、スタンドで
見ている限りは、ぜんぜん音は聞こえなかったくらいの音です。
このボールを追えるなんて、すごい、というが第一印象でした。

さ、競技の説明はこれくらい。
詳しくは日本視覚障害者サッカー協会HPをご参照あれ。

今日、味の素スタジアム横のアミノバイタルフィールドで僕が見た試合は、
第3回IBSA視覚障害者サッカーアジア選手権のグループリーグ、
マレーシア×日本。

この大会は、来年イギリスで開催される世界選手権のアジア予選でもあります。
2位までが世界選手権に行けるようです(予定、だそうな)。
参加国は日本、中国、韓国、イラン、マレーシア。
まずグループ総当たりで1回戦を行い、3位決定戦、決勝戦が行われます。
決勝進出国が世界選手権に出るのかな? 要はグループリーグで2位?
このへん、ちょっとあいまいです、すみません。

200912181

試合開始直後、僕が少ない知識で持っていた競技のイメージは脆くも崩れる…。
みんな、選手、上手いんだわ。すごい!
ボールが見えないのに、まるで見えているかのように足元でボールをキープ。
人工芝、そして屋外という悪い条件(普通は室内らしいですよ)、それもたまに
飛行機が離発着するフィールド。それも今日は強い風。
指示の声がスタンドにさえもはっきり聞こえない状態。
こんな過酷な条件で、さすがにパスは渡せないけれど、足元のボール
コントロールが素晴らしかった。特に日本の8番、佐々木選手。
もう、なんか、別格。試合が決まった後半は、明日の試合に向けて
温存したのか、交代でピッチにいる時間は少なかったけれど。

目をつぶって、足元でボールを転がすくらいのことは誰でもできる。
でもそれを、走りながら、相手のプレッシャーを受けながら、だよ。
普通のサッカーのシーンで言うと、サイドでボールを受けて、ボールをドリブル
しながら内に切れ込んで、ゴール前を守る相手を振り切って、シュート。
これだけ動くプレーをしながら、ゴールを位置を正確に捉えて、ボールを
正確に運んで、正確に蹴ってゴールに入れる。
GKは健常者ですよ。いくら行動範囲が限られていても、緩いボールならば
すべて止められるでしょう。それもマレーシアのGKでかかったし。
そこでビシッと決めたシュートは美しかった!

技術もさることながら、プレーに対する勇気、に感服。
ボールを足元でキープして動くということは、ボールが発する音で相手が
寄ってくるということ。当然、衝突する。でも怖がっていちゃ相手にボールを
取られてしまう。寄ってくるであろう相手より早く、ボールを持って駆け抜ける。
早ければ早いほど、怖いはず。そしてそんな縦に横に移動しても、コーラーの
声だけで正確にゴールを捉える技術。すごかった。

まあ、そんなこんなで驚きの連続。
サイドのフェンスを使った戦術、GKがフェンスにスローして音を聞かせて
味方にボールの位置を知らせる。。。などなど。

これは、視覚障害者が行うサッカー、ではなくて、
ブラインドサッカー、という確立された競技。
そしてプレーヤーは、ひとりひとりがアスリートだった。

前が見えないのに前に進む勇気。
ボールが見えないのにボールを操る技術。

僕も教えられることがすごく多かった。行ってよかった。

今日、日本はマレーシアに5-0で快勝しました。
リーグ戦の成績は、中国が3勝、韓国が2勝1敗、日本が1勝1敗、
マレーシアとイランが2敗。
明日(19日)は日本は11時からイランと、15時から韓国と戦います。
日本は初日、中国に0-1で負けています。
決勝に進むには、世界大会に行くには、イランに勝って、韓国との決戦に
勝つしかありません。
決勝と3位決定戦は20日です。

明日は寒いだろうけどきっといい天気。
時間があれば、日本代表の応援に行ってあげてください。
ただし、プレー中の声を出しての応援は禁止です。
ゴールが決まったとき、審判の笛でプレーが止まったとき、
精いっぱいの拍手と声援を。

…と、書きながら、僕は明日は西が丘にインカレ(大学選手権)を観に…。
インカレ一回戦の、なんか、朴訥な、精いっぱいな雰囲気が好きで…。
でも寝坊したら、アミノに行くかも。う~ん、悩ましい。

あ、もし、ブラインドサッカー関係者の方、このブログにたどり着いたらひと言。
パンフレットに、ルールとか試合進行方法を書いておいた方がいいと思います。
ほとんどのひとが初めて見るのでしょうし、最初は戸惑ってしまいます。
この先、機会があればメールなりで提案しようと思っていますが…、
よろしくお願いします。

以上、ブラインドサッカー初観戦の走り書きでした!
読み直しもしてないので、間違ったこと書いてたらすみません!

入場券代わりのリストバンドと、売上の一部がチャリティに回されるストラップ

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コメント

>屋外という悪い条件(普通は室内らしいですよ)

これは逆です。屋内では音響条件が良くないため、競技規則では、屋外でのプレーを原則としているはずです。

投稿: | 2010/01/08 00:12

なるほど、そうでしたか。
飛行機や風、車の音なんかが邪魔にならないのかなという思いと、
何かでみた映像で室内競技だと思い込んでいたようです。お恥ずかしい。

いまネットで競技規則を探したんですが確認できず。
いずれきちんと確認してみたいものです。

投稿: しゅう | 2010/01/08 01:57

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